国境を越えたスポーツ交流NO BORDER!CUP 2009
法政大学国際交流団体 NOBORDER!が主催のフットサル大会第2回NO BORDER!CUP 2009に参加、取材に横浜みなとみらいスポーツパークまで行って来ました。参加チームは、イギリス、アルゼンチン、中国、韓国、ベトナム、日本他多くの国籍の人が参加し、一緒に一つのボールをキッカケに交流をしました。
この大会に趣旨は、『ひとつのボールから、生まれるきっかけ』と称してフットサルを通して日本人と在日外国人、在日外国人同士が交流できる場をつくることを目的としています。
また、この大会を通じて在日外国人の子どもたちへ、サッカーボールの寄付も行われます。
開会式 色とりどりのユニフォームを着た選手達が集まりました。愛国心の現れなのか、アルゼンチンチーム(写真中央)は代表チームと同じデザインです。
どのチームも、レベルが高い白熱した試合が続出
休憩時間に国際交流 イギリスチームとハイ チーズ!!左から2番目の少年はハーフで日本には10年以上住んでるそうです。
決勝線 アルゼンチン対日本。試合が終われば、みんな仲良し。試合は、今日一番の熱狂に包まれました。PK戦にまで縺れた試合は、アルゼンチンチームの勝利で幕を閉じました。
最後はみんなで記念撮影。ひとつのボールから、生まれるきっかけはこんなにも素晴らしいと思った1日でした。
『NOBORDER!』代表の金 祐智(キム ユジ)さんのインタビュー
法政大4年の金祐智(キム ユジ)さんは、在日コリアンと日本人と留学生が中心となり、お互いの文化を尊重して交流しボーダー(国境)をなくそうという主旨で、2005年冬に『NOBORDER』を立ち上げる。イギリス留学から帰国後、活動を再開し、なんと、3ヶ月でNOBORDER!CUP2009を主催。
NOBORDER!CUP2009の主旨とまた大会を行なう上で苦労した事は?
会開催までの3ヶ月の短い間に、団体のメンバー集め、参加チームの募集、最後の1ヶ月でのパンフレット製作、イベント告知など、学生の力だけでこの大会を作り上げた事ですね。
NOBORDER!CUPの主旨は、フットサルを通して在日外国人と日本人が交流を図ろうというものです。今回の2009では、新しくコンセプトに『ひとつのボールから、生まれるきっかけ』を掲げ、在日外国人について、日本人についてお互いに知ってもらおうという考えでおこないました。
在日外国人のおかれている現状をどう思いますか?
私自身両親、祖父が韓国人という環境で育ち、小学校から高校まで朝鮮学校で学び、日本人と接する機会がありませんでした。大学に進学し、初めて日本人と接する際に、『どこから来たの?』とか『国籍は?』と聞かれ自分のアイデンティティがどこにあるのか疑問に思いました。私達在日韓国人としては、在日コリアンと考えていますが、日本人から見れば日本人と見られるし、韓国人からすればやはり日本人として扱われる現状に戸惑いました。
みんなにもっと在日の事を知ってもらおうと思ったことが、 NOBORDER!を立ち上げるキッカケでした。しかし、大学で勉強する間に在日韓国人だけではなく、日本に住む他の国の人々にも目を向けるべきと思いました。例えば、今回の大会で在日のブラジル人の方々を招こうとしたのですが、彼らは経済的にとても貧しく交通費が出せないとの事で参加出来ませんでした。
そのため、今回は神奈川県横浜市鶴見区にあるIAPE母語教室という南米の子供達にポルトガル語、スペイン語の母国語を教える団体にサッカーボールの寄付を行ないました。
そして、日本は『国際交流』というと海外に目が向きがちですが、『多文化共生』という言葉もありますし、私は日本国内に目を向けることも重要だと思います。また、私達在日外国人には選挙権もないので、今大会のような活動を通して、在日外国人の権利、立場が向上してくれればいいと思っています。
今後の活動について聞かせて下さい?
私は、今回の活動でNOBORDER!の活動は卒業なのですが、この活動を後に続く後輩が引き継いで、2010、2011、2012と年を重ねる毎に大きな大会になって欲しいと考えています。そして、学生主体で行なって欲しいです。20年後の夢はNOBORDER!をJリーグチームにすることです。
金 祐智(キム ユジ)
法政大学 4年
法政大学国際交流団体 NOBORDER! 代表
NOBORDER! のメンバー みなさんお疲れ様でした。
また、この大会を通じて在日外国人の子どもたちへ、サッカーボールの寄付も行われます。
開会式 色とりどりのユニフォームを着た選手達が集まりました。愛国心の現れなのか、アルゼンチンチーム(写真中央)は代表チームと同じデザインです。
どのチームも、レベルが高い白熱した試合が続出
休憩時間に国際交流 イギリスチームとハイ チーズ!!左から2番目の少年はハーフで日本には10年以上住んでるそうです。
決勝線 アルゼンチン対日本。試合が終われば、みんな仲良し。試合は、今日一番の熱狂に包まれました。PK戦にまで縺れた試合は、アルゼンチンチームの勝利で幕を閉じました。
最後はみんなで記念撮影。ひとつのボールから、生まれるきっかけはこんなにも素晴らしいと思った1日でした。
『NOBORDER!』代表の金 祐智(キム ユジ)さんのインタビュー
法政大4年の金祐智(キム ユジ)さんは、在日コリアンと日本人と留学生が中心となり、お互いの文化を尊重して交流しボーダー(国境)をなくそうという主旨で、2005年冬に『NOBORDER』を立ち上げる。イギリス留学から帰国後、活動を再開し、なんと、3ヶ月でNOBORDER!CUP2009を主催。
NOBORDER!CUP2009の主旨とまた大会を行なう上で苦労した事は?
会開催までの3ヶ月の短い間に、団体のメンバー集め、参加チームの募集、最後の1ヶ月でのパンフレット製作、イベント告知など、学生の力だけでこの大会を作り上げた事ですね。
NOBORDER!CUPの主旨は、フットサルを通して在日外国人と日本人が交流を図ろうというものです。今回の2009では、新しくコンセプトに『ひとつのボールから、生まれるきっかけ』を掲げ、在日外国人について、日本人についてお互いに知ってもらおうという考えでおこないました。
在日外国人のおかれている現状をどう思いますか?
私自身両親、祖父が韓国人という環境で育ち、小学校から高校まで朝鮮学校で学び、日本人と接する機会がありませんでした。大学に進学し、初めて日本人と接する際に、『どこから来たの?』とか『国籍は?』と聞かれ自分のアイデンティティがどこにあるのか疑問に思いました。私達在日韓国人としては、在日コリアンと考えていますが、日本人から見れば日本人と見られるし、韓国人からすればやはり日本人として扱われる現状に戸惑いました。
みんなにもっと在日の事を知ってもらおうと思ったことが、 NOBORDER!を立ち上げるキッカケでした。しかし、大学で勉強する間に在日韓国人だけではなく、日本に住む他の国の人々にも目を向けるべきと思いました。例えば、今回の大会で在日のブラジル人の方々を招こうとしたのですが、彼らは経済的にとても貧しく交通費が出せないとの事で参加出来ませんでした。
そのため、今回は神奈川県横浜市鶴見区にあるIAPE母語教室という南米の子供達にポルトガル語、スペイン語の母国語を教える団体にサッカーボールの寄付を行ないました。
そして、日本は『国際交流』というと海外に目が向きがちですが、『多文化共生』という言葉もありますし、私は日本国内に目を向けることも重要だと思います。また、私達在日外国人には選挙権もないので、今大会のような活動を通して、在日外国人の権利、立場が向上してくれればいいと思っています。
今後の活動について聞かせて下さい?
私は、今回の活動でNOBORDER!の活動は卒業なのですが、この活動を後に続く後輩が引き継いで、2010、2011、2012と年を重ねる毎に大きな大会になって欲しいと考えています。そして、学生主体で行なって欲しいです。20年後の夢はNOBORDER!をJリーグチームにすることです。
金 祐智(キム ユジ)
法政大学 4年
法政大学国際交流団体 NOBORDER! 代表
NOBORDER! のメンバー みなさんお疲れ様でした。